Album Review "UVW"
アルバム・レビュー"UVW"



Utopia
"Deface The Music"
Produced by Todd Rundgren & Utopia
('80)
All Songs Written by Utopia

1.I Just Want To Touch You
(抱きしめたいぜ)
2.Cristal Ball
(キャント・バイ・ミー・クリスタル・ボール)
3.Where Does The World Go To Hide
(泣きたいダンス)
4.Silly Boy
(アクト・シリィリィ)
5.Alone
(ホワイル・マイ・ロンリネス・
ジェントリィ・ウィープス)

6.That's Not Right
(エイト・デイズ・ア・ウィーク・
イズ・ノット・ライト)

7.Take It Home
(ドライブ・マイ・カー・トゥ・ホーム)
8.Hoi Polloi
(ユア・マザー・シュッド・ノウ・
ザ・ホイ・ポリィ)

9.Life Goes On
(エリナー・リグビーはどこへ?)
10.Feel Too Good
(フィクシング・ア・ホール・イズ・
ゲティング・ベター)

11.Always Late
(マックスウェルズ・シルバー・
ハンマー・イズ・ベター)

12.All Smiles
(ミッシェルの微笑み)
13.Everybody Else Is Wrong
(エヴェリバディ・フィールズ・フォーエヴァ)

関連項目;
Todd Rundgren "'Runt' The Ballad of Todd Rundgern"

邦題『ミート・ザ・ユートピア』。ユートピアのこのアルバム、ビジュアル的なコピーとか、サイド・ストーリーとかがない分ラトルズより人気は落ちるが、音だけとったら負けていない。
トッド関連のアルバムはしょっちゅう廃盤になったり、発売元が変わったりして、このアルバムもしばらくCDショップから姿を消していた様だが、この間見たら無事復活していた。

1980年の発売当時、あまりのそのまんま振りにトッド・ファンからも賛否両論が出たらしいが、後の変遷を見ると、この位まだかわいいもんでしょう。

このアルバムの面白いところは、いくつか「ビートルズのイメージ」を使ったトリックがあるところ。
例えば[4]とか[10]なんていうのは「ちょっと間抜けで憎めないリンゴ」が歌ったらいかにもはまりそうな曲ということだろうが、そういったリンゴのイメージの多くは映画『ヤァ!ヤァ!ヤァ!』から来たもの。実際に「僕ってドジ」って感じの歌詞を歌っているかというと、ないよね。そこまで真正面なのは。
[10]の冒頭の電話をダイアルするSEもいかにも中期のビートルズ的だけど、実際にはそんなもの存在しないもんね。

[5]なんかも『アンド・アイ・ラブ・ハー』的な泣きのメロディーをジョージ風ボーカルが切なげに歌うというものだが、考えてみると初期のジョージって泣き節ないんだよね。どっちかと言うとお気楽な曲が多い。しかし、「いかにも」と聴かせてしまうところがところがすごい。

合成パターンを使った曲もある。たとえば[10]は『ゲッティング・ベター』と『フィキシング・ア・フォール』を合成。この二曲、もとのアルバムの中での曲順が近いせいか、何となくくっつけられても違和感がない。これも一種のトリックと言えなくもないか。

[12]は『ストロベリー・フィールズ』と『アイ・アム・ザ・ウォラス』を合成。非常にサイケな仕上がりで、歌詞もそれらしい。

そのまんまというバターンの曲も、当然、ある。
[2]は『キャント・バイ・ミー・ラブ』、[6]は、『エイト・デイズ・ア・ウィーク』、[7]は『デイ・トリッパー』、[9]が『エリナー・リグビー』、[12]は『ミッシェル』。[2]のちょっと変な曲構成、[6]の本物に負けないくらいポップなメロ、[12]のおすましポール風ボーカルのはまり具合等、聴きどころ満載。どれも何度聴いても素晴らしい。本物と同じくらい好きです。

この手のもので避けて通れない課題曲が『ペニー・レイン』。[8]がそれにあたるもので、出来の方はいかがだろうか。ラトルズの『ダブルバック・アレイ』と聴き比べてみると面白いのでは。僕個人としてはこちらの『ホイ・ポロイ』のほうが好きです。理由はくだらないから(笑)。

ギターの音とかも「なるほど」と思わせるところがある反面、[8]や[9]の管弦楽器で堂々とシンセを使っていたりして、この人の基準はやはり独自である。
最近、未発表音源とかを出し始めているようだから、このアルバムの分もぜひとも聴きたい。きっと面白いアウト・テイクが沢山あるに違いない。


ポニーキャニオンから再発されたCDを入手したところ、LP発売当時の邦題が復活していましたので、曲目に追記しました。はっきり言ってかなりやり過ぎ、かつ安易な邦題ですな。一時期出てたビクター盤では葬りさられていたのもわかる。(その後また発売がビクターに戻り、今度は邦題がついてましたが)
素直にいいなと思えるのは[1]くらいで、あとはねえ。解説してどうするのよ。題名で。

しかし、同時にLPから復活した鈴木慶一氏のライナーは最高。ちょっと救われた気分になりました。(うらわ)

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Deface the Music
"Deface the Music" [FROM US]

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Wondermints
"Wondermints"
Produced by Darian Sahanaja/Nick Walusko ('95)
1 by Wtitten by Nick Walusko/Darian Sahanaja
2,4,6,9&12 by Nick Walusko
3,5&10by Darian Sahanaja
7 by Darian Sahanaja/M. Roohk
8&11 by Darian Sahanaja/B. Kassan

1.Photo Pretty
2.Fleur-De-Lis
3.Tracy Hide
4.She Opens My Heavens Door
5.Libbyland
6.Shine
7.Thought Back
8.Time
9.Global Village Idiot
10.Playtex Aviary
11.In A Haze
12.Carnival Of Souls

ワンダーミンツについてはいつか書こう書こうと思っていて、ここまで来てしまいました。彼らを取り上げたページもWEB上色々出現しましたし、もはや気が引けるのだけど、好きなもので…。失礼して、少し…。

彼らの出現はジェリーフィッシュの解体の頃とちょうど重なっていて、ベン・フォールズ・ファイヴと並んで、「うう、クラゲ亡き後彼らにがんばってもらうしかない…(泣)」なんて思ってました。僕と同じようにそれらに流れたファンは多いのでは。[5]なんつーのはもろジェリーフィッシュっぽい曲だと思うのですが、どうでしょうか。

大きな流れで言えばビートルズ系なのは間違いありませんが、彼らは同時にブライアン・ウィルソン系でもあるわけで、このファーストにも「1967年にワンダーミンツがいたなら、僕も『スマイル』を発表していたのにな」なんていう御大自らのコメントが帯に載っていたりします。挙げ句一緒にツアー廻ったりして、本当に新旧交流を実現してます。ロケンロールの世界では、チャック・ベリー+キース・リチャーズとか、ボ・ディドリー+ロン・ウッドとか「親子的競演」は割と多いと思うのですが、ポップ界では珍しいのでは(オアシス+ポール・マッカートニーつーのがありましたが。はは)。実際[3]は「お父さん」もビビってしまう程、素晴らしいと思います(あの人はビビらないか)。

このアルバムを聴いたときの最初の印象は「羅列」。好きな音楽をそのまま並べている印象がありました。よく言えばバラティーに富んでる。悪く言えばフェイバッリットが融合して「ワンダーミンツ風」はなってないような。だけど、そういう資質を逆手に取ったようにセカンドでは見事なカバー・アルバムを出して爆笑させてくれましたが。セカンドについてはまた独立した項として書きたいと思いまっす。

[3]のブライアン・ウィルソン風、[5]のジェリーフィッシュ風の他、[7][8]のエルヴィス・コステロ風なんつーのもあります(声も少し似てる)。
[6]はストーン・ローゼズ風。んで、実は今日聴いていて気づいたのですが、[2]も実はローゼズ風だったりするのでしょうか。囁くようなボーカルはイアン・ブラウン風? アルペジオ系のギターとかメロとか、ファーストの頃の「シー・バングス・ザ・ドラムス」や「ゴーイング・ダウン」の香りがしなくもない。気のせい?かな。
まあ、こんな勘ぐりをさせるのも善し悪しで、独自の音を確立した3枚目が出た今から見れば、「習作」然とした作品だとは思うのだけど、個人的にはこのまま勘ぐられまくるバンドとして突っ走ってもらいたかったような気もします(笑)。

余談も余談、超余談ですが、さっきプックレットの写真を見てたら、ジム・ミルズのTシャツに真言が…。リボンに隠れてよく見えないですが、いわゆる「ウーム」、ジョージ・ハリスンさんが自分のマークとして使っている文字ですね。たぶん。全然意味はないと思うけど(笑)。

(うらわ)

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World Party
"Bang !"
Produced by Karl Wallinger
/Karl Wallinger & Steve Lillywhite ('93)
All Songs except 4,8,13&14 Written
by Karl Wallinger
4&13 by Karl Wallinger/Guy Chambers
8 by Karl Wallinger/Guy Chambers
/Dave Catlin-Birch
14 by John Lennon/Paul McCartney

1.Kingdome Come
2.Is It Like Today?
3.What Is Love All About?
4.And God Said...
5.Give It All
6.Sooner Or Later
7.Hollywood
8.Radiodays
9.Rescue Me
10.Sunshine
11.All I Gave

Japanese CD Bonus Tracks
12.Basically
13.Closer Still
14.World Without Love
(愛なき世界)

関連項目;
World Party "Egyptolgy"

どうも。お久しぶりです(皆さま)。
ある人の依頼(のようなもの)でTonB印のベスト・テープというのを作りました。僕は未だにMDを持ってないので、正にベスト・テープ。時間は90分。こんなホーム・ページを持っていながら、実は音楽というものをあまり聴かない生活をここ1年ほどしていたので、非常に楽しい作業だった。

すごい勢いでVol.1の作成は終わり、ウォークマンで聴きまくった後に送付した。送ってみると聴くテープが無くなり寂しかったので、すぐVol.2の作成に入った。今度もかなりの勢いだが、色々欲も出てきた。昔聴いたあの曲この曲、どうしても入れたい曲でも手元にないものもある。このアルバムに入っている[2]もその一つだった。

下の"Egyptolgy"の項でも書いたが、元々このアルバムを聴いたのはレンタルCDを借りてのこと。アルバム全体に対しては多少不満な面もあるのだが、[2]が非常に非常に気に入ったせいで、「このアルバムはいいアルバム」という評価が自分の中にあった。
しかししかし、しばらく後にテープを聴いてみたら、のびちゃってました。「テープがのびる」という現象はよく耳にしながら、思いっきり自分で体験したのはその時が初めてだったので、かなりのショックだった。あの、「なんだ!?このピッチの狂いは」と気づいた瞬間は、いま思い出しても少し悲しい。

当然、レンタル屋にもう一度借りに行ったら、無くなってました。既に廃盤になってたので、僕にとって長い間「幻のアルバム」だったのでした。
それが、今回ベスト・テープを作るにあたって、[2]をどーしてもどーしても入れたくなり、ここ数週間探し回っていたのです。こんな盤、レア物でもなんでもないのだが、ムキになって探すと意外と出てこないものです。お茶の水、神保町、水道橋、西新宿、柏、北浦和、大宮と色々中古屋を廻ったものの、出てこない。まあ、そうやって中古屋廻ること自体楽しいので、いいんだけど。

そして本日、下北沢のディスク・ユニオンで無事発見しました。見つかる時はあっさりしたものです。国内盤帯付き800円。安ッ。以前レンタルした物は輸入盤だったので、ボーナスの[12]〜[14]も初めて聴くことが出来た。[12]はシンプルなロックで、非常に気に入った。こういうアレンジが本当はこの人に一番あっているんではないだろうか。ギターにドラム、美しいコーラス。[13]はライナーで山下えりかが「サージェントのアウト・テイクのよう」と評しているが、『悪夢:ビートルズのスタジオにいると思ったら、後ろにいるのはブランアン・ウィルソンだったの巻』という感じである。[14]は完コピと思いきや、アコースティックな仕上がり。いいです。

このアルバムを聴いていると、なぜか平井和正を思い出すときがある。僕個人、平井和正が一時期しきりに言ってた「人間悪い、自然を守れ」的発想には全然興味がなかったのだが、それでも『ウルフガイ』シリーズは熱心に読んでいた。物語自体が面白かったから。このアルバムもバーナード・ラッセルに影響を受けたとのことで、それ的物言いが非常に多く、はっきり言ってうっとおしい。でも、それにも関わらず、[2]をはじめとする曲達のメロは美しく、カール・ウォーリンガーの声も本当、美しい。

ちなみに、ベスト・テープのVol.2は既に完成してしまっているので、Vol.3に[2][4]を入れる予定です。(うらわ)

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Bang!
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