Album Review "P"
アルバム・レビュー"P"



Paul McCartney
"Flaming Pie"
Produced by Jeff Lynn & Paul McCartney/Paul McCartney/Paul McCartney & George Martin ('97)

All Songs except 9&12 Written
by Paul McCartney
9 by Steve Miller/Paul McCartney
12 by Paul McCartney
/Richard Starkey

1.The Song We Were Singing
2.The World Tonight
3.If You Wanna
4.Somedays
5.Young Boy
6.Calico Skies
7.Flaming Pie
8.Heaven On A Sunday
9.Used To Be Bad
10.Souvenir
11.Little Willow
12.Really Love You
13.Beautiful Night
14.Great Day

関連項目
Linda McCartney "Wide Prairie"

何故だか知らないけど、僕はポール・ファンである。音楽も好きだが、この人の存在自体好きだ。シネクラブに可愛いポールのイラストを投稿してしまうはほど好きだ。(投稿してないけど)

ポールのアルバムをリアルタイムに聴いたのは『プレス・トゥ・プレイ』で、「まあ、こんなものだろう」と思った。当時は特別思い入れもなかった。
姉のレコードラックにはポールのアルバムはもう大体揃っていたから、色々さかのぼって聴いたが、その中では『タッグ・オブ・ウォー』がダントツに好きだった。ジャケットも含めてほんと、美しい。今でもこれが一番の傑作だと思っている。
結局ほぼ全アルバムを聴いたが、ウイングスでは『バック・トゥ・ジ・エッグ』が一番気に入った。まあ、結構荒っぽい作品もあるよね。

一方、リアルタイムで出てくるポールのアルバムは、『フラワーズ・イン・ザ・ダート』にしても『オフ・ザ・グランド』しても、力作のは分かっても、心底酔いしれる事は出来なかった。

そしてこのフレーミング・パイである。O君にテープをもらってさっそく聴いてみると、一曲目は『タッグ・オブ・ウォー』や『パイプス・オブ・ピース』を思わせる格調高い雰囲気。期待が高まった。
しかし、二曲目は『オフ・ザ・グランド』を思わせるシンプル・ロックンロール路線。ちょっとがっくり。3曲目もそう。かなりがっくし。

正直、しばらくテープはそのまま置いたままだった。気持ち的には「もう、分かった。ポール」という感じだった。もう、ポールのアルバムもたくさん、それこそ擦り切れるくらい聴いたし、新譜ももういらんかな、とも(少し)思った。

しばらく後、車でなんの気なしに続きを聴いた。もう聴いた事があるアルバムという感じで、それこそ聞き流していたのだが、ふと「ありゃ、なんかいいな」と思った。気のせいかとも思ったが、やっぱりいい。
ここ何作かのポールのアルバムの不満点の一つはボーカルだった。なんか張りがないというか、はっきし言って魅力のない声だった。妙にシャウトしたりする割には力がない。しかし、このアルバムは、若い時のポールのあの声なのだ。

[5]のメロディはしばらくぶりのマジック・メロディだ。何度聴いてもウキウキする。[7]は『ホワイト・アルバム』や『マッカートニー』の頃のマッドなポールの帰還だ。爆笑した。やってくれるなあ、こう来るかーって。
ねちっこい[9]や[12]もいい。
[10]は、ポールの全ソロ曲の中でもベスト3に入るほど好きだ。一瞬入るリンダの声に「リンダも良くなったんだねえ」という話をしていたんだけど、その後残念な事になってしまった。勝手に知り合いのように思っていたので、本当につらい。

ジェフ・リンのプロデュースはどう出るのか興味を持っていたが、まさかマッド・ポールを復活させるとは思わなかった。作りこんだ音にすると予想していたので、全く逆の結果だった。

このアルバムの隠れたテーマは「老い」ではないかと思っているので、ジョージ・マーティンの引退、リンダのことも含めてしんみりしてしまうアルバムではある。一方でポールの声はそんな事と関係無く狂い、げらげら笑ってもいる。つられこっちも笑ってしまう。不思議なアルバムだ。(うらわ)

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Flaming Pie
"Flaming Pie"

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Paul McCartney
"Standing Stone"
Produced by John Fraser ('97)
All Songs Written by Paul McCartney

Movement I - After Heavy Light Years
(第一楽章:混沌の時代を過ぎて)
1.Fire/Rain
2.Cell Growth
3.'Human' Theme

Movement II - He Awoke Startled
(第二楽章:驚き目を覚ます男)
4.Meditation
5.Crystal Ship
6.Sea Voyage
7.Lost at Sea
8.Release

Movement III - Subtle Colours Merged
Soft Contours
(第三楽章:神秘的な色彩が溶け込み
柔らかな地形線を形成)

9.Safe Haven/Standing Stone
10.Peaceful Movement
11.Messenger
12.Lament
13.Trance
14.Eclipse

Movement IV - Strings Pluck, Horns Blow,
Drums Beat
(第四楽章:ストリングスがかき鳴らされ、
ホルンが吹かれ、ドラムスが叩かれる…)

15.Glory Tales
16.Fugal Celebration
17.Rustic Dance
18.Love Duet
19.Celebration

*****注意 !! お読みになる前に*****

以下の文章は『スタンディング・ストーン』には、ほぼなんにも関係のない文章です。『スタンディング・ストーン』についての情報、レビュー等が読みたい人は読まないでください。また、読んだ後で頭に来たり、脱力感に襲われても当方は責任をとりかねます。自己責任でお願いします。みたいな。

・ブック・オフで買ったCDシリーズ(2)

2000/4/6/23:20

えー、この文章を書き出した今現在、まだ本CDを聴いていません。妙な心理状態でブック・オフで買ったものの、ラックで眠り続けていました。自慢じゃないですが、『レボリューション9』も9回くらいしか聴いたことがありませんし、『イエロー・サブマリン』のB面も3回くらいしか聴いたことありません。このCDも今回聴くのが最初で最後になるかもしれないので、その模様を実況中継したいと思います。リアルタイムに口述筆記できるようにIBMの"Via Voice"も買いました。
(注:うそです。買ってません)。

2000/4/6/23:45

たぶん、初めて箱からCDを取り出してみましたが(『サージェント・ペパー』風に箱入りです)、中に折り畳んだ帯が入っていました。前の持ち主はきちんとした人だったようです。おそらくポール・ファンだったのでしょう。そんなポール・ファンに売られてしまったのだな、オマエは。

2000/4/6/23:53

今、プレイし始めました。74分くらいあるみたいです。長丁場ですね。「第一楽章:混沌の時代をすぎて」とのことで、音の方も何となく混沌としている模様です。

暇なのでブックレットをみてみましたが、「いかにもポールが描いた絵」と「いかにもリンダが撮った写真」が収録されています。日本版のブックレットの最後には東芝EMIの「CLASSIC21 入会のご案内」というのが載ってました。クラッシック・ファンのためのメーバーズ・クラブだそうです。やはりクラッシック扱いなんですね、このCD。でも、クラッシック・ファンが買うとは思ってないでしょ?>東芝EMI。

ふと思い出しましたが、ジョージの『ジョージ・ハリスン帝国』の中古LPのブックレットに「ジョージ・ハリスン・ファン・クラブのご案内」というのが載ってたような気がする。これって今でもあるのかな? 無いだろうな。いつ頃まではがんばっていたんでしょうねえ〜。

2000/4/7/0:11

日付が替わってしまいました。
今、「かわって」と入力したら突然ATOKの注が開いて「変わる」「替わる」「代わる」「換わる」の各意味・用法を教えてくれました。今日ATOK13を入れたばかりなので新機能にびっくり。ただ、読んでもどの「かわる」がいいのかよく分かりませんでした(笑)。「日付が替わって」で合ってるのかどうか、誰か教えてください。

2000/4/7/0/25

アクシデントです。CDが一度止まってしまいました。7曲目の途中です。しょうがないので7曲目の最初から聴いたらまた同じところで止まりました。見ても分からないけど、CDに傷があるのかなあ。

2000/4/7/0:33

とりあえず、8曲目の頭から聴いてたらまた止まりました。9曲目でも。プレイヤーが不調? 今までこんなこと無かったのだけどなあ。なんか『スタンディング・ストーン』どころではなくなって来ちゃったなあ、マジで。

2000/4/7/0:41

あんまり度々止まるので、今試しに『オフ・ザ・グランド』をかけてみましたが、特に不具合はないようだ。

2000/4/7/0:51

再び『スタンディング・ストーン』を再生しようとしたら、なんとプレイできない! このCDを前の持ち主が手放した理由が分かってきたぞ(笑)。反ってんのか、もしかして? LPじゃよくあることだが、CDでは初めてだな、こんなトラブル。今、プレイヤーのせいじゃないことを確認するために『フラワーズ・イン・ザ・ダート』をかけてます。「その日は行われてしまった」(翻訳ソフト風)です。やはり問題なく再生してます。ところで、いい曲ですね、この曲。

2000/4/7/1:02

かなり無理矢理っぽく12曲目から再生してます。思えば予定終了時間を過ぎてしまった。と言ってるうちにまたCDが止まってしまったので、13曲目にスキップ。と書いたらまた止まったので14曲目にスキップ。うーむ、プレイヤーに負担かけてる感じで怖い。

2000/4/7/1:15

終了。最後の方は止まりまくりで、スキップしまくり。まあ、一応一回は聴いたことにしといてください(そりゃ無理矢理だろ>俺)。

うーん、もう少し「今こんな感じの曲が流れま〜す」みたいにレポートするつもりだったのですが、全然それどころではありませんでした(笑)。生中継にありがちな機材のアクシデントですな。こんなことになるとは、本当に予想外でした…。

只今、口直しに『フレーミング・パイ』を聴いてます。うーん、いいなあ、ちゃんと再生できるCDは(笑)。
というわけでどうもすいません>『スタンディング・ストーン』の情報がほしかった方。(かなり本気で)とほほ。(うらわ)

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Peggy Lee
"Let's Love"
Produced by Dave Grusin & Peggy Lee/Paul McCartney ('74)
1&11 Written by Paul McCartney
2 by Melissd Manchester
3 by Alan O'Day
4 by James Talyor
5 by Irving Berlin
6 by Thom Bell/Linda Creed
7 by Max R, Bennett
8 by Dave Grusin/Peggy Lee
9 by Don Sebesky
10 Henry Mancini/Felice Mancini

1.Let's Love
2.He Is The One
(彼こそが我が一人の恋人)
3.Easy Evil
4.Don't Let Me Lonly Tonight
(寂しい夜)
5.Always

6.You Make Me Feel Brand New
(誓い)
7.Sweet Lov'liness
8.The Heart Is Lonely Hunter
9.Sweet Talk
10.Sometimes
11.Let's Love (Reprise)

昔、古館伊知郎と阿川泰子がやっていた「オシャレ30s・30」という番組。トークが終わった後、阿川泰子が歌うコーナーというのがあった。「今日はポール・マッカートニーをお送りします」と阿川泰子が言うものだから、てっきり『マイ・ラヴ』あたり歌うのかと思ったら、「では聴いて下さい。『レッツ・ラヴ』」と続いたので少しびっくりした。
一緒に見ていた姉も僕もポール・ファンだったが、『レッツ・ラヴ』という曲の存在は知っていても、聴いたことはなかった。

『グッド・バイ』みたいに自分で歌うバージョンが出回っているものは聴く機会も多いが、『レッツ・ラヴ』の自演というのは多分ないんじゃないだろうか。それにしても、阿川泰子の曲紹介は今思っても少し乱暴なのでは…。「ポール・マッカートニーがペギー・リーに送った曲です」あたりが順当な線ではないだろうか。
阿川バージョンでその時はじめて聴いた『レッツ・ラヴ』。感想は「何かのっぺりした曲だな」。

さて、月日は過ぎ去って『レッツ・ラヴ』のことなど忘れ去って、電車に乗ったり、仕事をしたり、風呂は入ったり、よからぬことを考えたり、餃子を食べたりと、つまり普通に暮らしてきたわけだが、先日レコード屋の「ポール・マッカートニー」のコーナーでこのレコードを見つけた。おお、これこそ、もう10年以上も前に「のっぺりした曲だな」と思った『レッツ・ラヴ』のオリジナル。ポールの棚に置くのはペギー・リーに少し失礼なような気もするが、そんなことでもなければ再びこの曲を聴くこともなかったろう。

ペギー・リー。40年代から活躍したいた彼女は、このレコードが出た74年には御年54才。既に大ベテランである。当時2度目の絶頂期を迎えていたポールとの組み合わせは「美空ひばり+秋元康」みたいな趣もある。
ライナーによるとペギー・リーがロンドンを訪れた時、ホテルのディナーにポールを招待。彼女のバージョンの『ティル・ゼア・ワズ・ユー』をカバーするなど、元々大ファンだったポールは大喜びで、お礼に新曲を持参したとのこと。それが『レッツ・ラヴ』。
そしてウィングスとしての渡米中に、ロスでのレコーディングにも参加。同曲でピアノを演奏し、プロデュースもしている。

たまたま聴いたペギー・リーだけど、アルバム自体なかなか素晴らしい。声質は柔らかみのあって親しみやすいが、歌い方はあくまでクール。いつもあえて余力を残しつつ歌っている感じで、すべて見透かされているような、「ベテラン」な声だ。
『レッツ・ラヴ』の自演バージョンというのがもしあったら、結構ブルージーに感情込めて歌ってしまったのではないだろうか。しかし、割とさらっとしたメロディを、さらっと歌うこのペギー・バージョンがやはり正解に思える。さらっと歌ったつもりがのっぺり聞こえてしまった阿川泰子(当時30代だわな)とはやはりキャリアの差というべきなのか。

特に気に入ったのは[3]。アルバム中もっともファンキーな曲を、桜井良子ばりの冷静なボーカル歌い流す姿はホントかっこいい。どきどきしちゃいました。(うらわ)


Let's Love
"Let's Love" [FROM US]

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