| バッドフィンガーやボンゾ・ドッグ・バンドと違って、オアシスについては僕らが語らなくても、色々なところで取り上げられているので構わなそうなものなのだけど、『ホワットエヴァー』については特にこのページで取り上げたくなる因縁がある。こう前振りしただけで「ああ」と気づく人もいるでしょう。
オアシスは非常に前評判の高かったバンドで、僕も一応すぐにファーストは聴いたけど、今いち、その評判ほどは盛り上がれなかった。音質がとにかく肌に合わなかったのだ。ああいうインディーっぽいざらついた録音は苦手だ。ギターもオーバー・ダブしすぎでよく分からん、とかね。
まあ、そんなにムキになって色々文句言うこともないんだけど、前評判も僕の期待も大きかったせいで、そういう反応になったのかもしれない。
その後のニュースでニュー・アルバムはジョージ・マーティンに頼んでいるらしいとか伝わってきた。ファーストの音質が気になっていた人間からしたら全くの朗報で、再び期待が膨らんだ。そんな中届いたのがこのシングルだったと思う。
正確に言うと左に掲げているのは日本独自編集のミニ・アルバムですが。[1][2][5]はシングル"Whatever"、[3][4][6]がシングル"Cigarettes
& Alcohol"から。
表題曲の[1]、この曲はホントいいっスよ。美しく、格調高く、メロディアス。ジョージ・マーティンのプロデュースではなかったけど、完全にそれを意識した出来映え。オアシスのジャケは大体どれもいいが、淡い色のこれが今でも一番好きかな。リアムのボーカルもこの曲からぐっと良くなったように思う。「90年代の『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ』という賛辞もされた様だが、それほど大げさでもないのではないか。
ただ、個人的にはこの曲からあまり時を経ずして出された『フリー・アズ・ア・バード』と比較してしまう。そんな比較しても全く意味は無いんだけど、「逆だったら良かったのにね」とか思ってしまいました。2秒だけね。
と、話はこれだけでは終わらなくて、実はこの曲の歌い出し、「アイム・フリ〜」という部分のメロはニール・イニスの『ハウ・スイート・トゥ・ビー・アン・イディオット』のパクリである。
イニスと言われてピンと来ない人のために一応言っておくと、彼はラトルズの中心メンバーである。これがストーンズの中心メンバーだったらすぐ起訴しちゃうんだろうが、彼はそんな無粋な事はしない。
お返しとして、アルバム『アーキオロジー』収録の『シャングリラ』でこの『ホワットエヴァー』の一節を引用しているのだ。(よく聴くと歌詞は変えてあるけど)
こうして、ビートルズを基点とした変なストーリーがまた一つ出来たのでした。(うらわ) |