Album Review "M"#2
アルバム・レビュー"M"その2



Mike McCartney
"McGear"
Produced by Paul McCartney ('74)
Produced by Paul McCartney
All Songs except 1,2&4 Written
by Paul McCartney/Michael McGear
1 by Bryan Ferry
2&4 by Paul McCatney

1.Sea Breezes
2.What Do We Really Know
3.Norton
4.Leave It
5.Have You Got Problems
6.Dance The Do
7.The Casket
8.Sweet Baby
9.Rainbow Lady
10.Simply Love You
11.Givin' Grease A Ride
12.The Man Who Found God On The Moon

Michael McGear "Woman"
Scaffold "The Scaffold at Abbey Road..."

74年のソロ2枚目。2枚目にして現在のところ最新アルバム。[6]と[8]は元々シングルで、CDのみのボーナス・トラック。

プロデュースはポール兄ちゃん。横の絵だと分かりにくいけど、ジャケ左下にも写ってます。このアルバムに先駆けること数ヶ月、スキャッフォルド名義で出され、イギリスでベスト10ヒットを記録した、『リバプール・ルー』もこのアルバムのセッションから生まれたそうだ。

メンバーは兄ポールと義理の姉リンダ、兄の舎弟デニー・レイン、兄貴の兵隊その一ジミー・マッカロク。そしてドラムはゲリー・コンウェイで、これはマイクのグリムス人脈。
まあ、メンバーから察して分かるでしょうけど、単なるウイングスという説もある。結構格調高い前作と比べると、やっぱりかなり下品な感じ。ウイングスお気楽路線が好きな人は気に入るかもしれない。まあ、モロなんだが、モロでもいいか。僕は一時期聴き狂いました。

[1]はなんとブライアン・フェリーの曲。なんでやねん。[2][4]はポール名義であとは全曲ポールとマイクの共作。一応がんばってますね。
ただし、マイクをこれ一枚だけで判断したら少し可哀想な気はする。そもそも「マクギア」なんて名乗ったのは、「兄貴とはちゃうもんね」という気持ちが働いての事だろうし、兄貴を離れたところでも色々やっているのですよ。
ところでジャケは、モンティー・パイソンのテリー・ギリアム風ですね。(うらわ)

Amazon.co.jp アソシエイト
Mcgear
"Mcgear" [FROM UK]

AmazonMike Mcgearを検索
This Item may be ... On Third Round



Mike Gibbins
"A Place In Time"
Produced by Mike Gibbins ('97)
All Songs Written by Mike Gibbins

1.Sue Me
2.Picture Of You
3.Rocking The Boat
4.Time In
5.Overdue
6.Bad Boy Blues
7.Layaway
8.Please Please
9.A Place In Time
10.Warcloud
11.Day After Night
12.Egg

関連項目:
Badfinger "Magic Christian Music"

このCDを見つけたときは結構衝撃だった。おいおい、マイク・ギブンスのソロ・アルバムかよ、と。リリース年も97年と割と最近で驚く。

マイク・ギブンスと言われてもピンと来ない人のために一応断っておくと、バッドフィンガーのドラマーだった人。4人並んだ写真で一人だけすごく小さい人がいるが、それが彼。小ささを補うためか、写真では一番手前に写っていることが多いような気がする。遠近法というやつですな。逆に一番でかいピート・ハムは大抵後方に立っている。

はっきり言って、一番手前に立っていてもかなり地味な印象の人である。なんとなく、しゃべっている姿すら想像できない人である。
ロックというのは、基本的にカッコよさを競う芸術ジャンルなんではないかと常々思っているので、そういう意味でマイク・ギブンスはかなりつらい。
ゆえに、「おいおい、マイク・ギブンスのソロ・アルバムかよ」と驚くと同時に「おいおい、これって買うべきなのかよ?」と自問してしまった。ピートとトムのそれぞれの未発表曲集も、ジョーイのソロも買った身としては、かなり厳しい選択を迫られた。迫らないでよ、そんなこと。

値段も高かった。比較的最近のCDにも関わらず、一般的な価格より千円は高かったと記憶している。だが、逆にその事実に、「国内にほとんど入ってきてないのか?」という思いをあおられた。「国内にあんまり入っていない>今後も入らない>次にこの店に来た時にはもう誰かが買ってしまっていて、泣く」という論法で、結局買いました。

でも、次にその店に行ったときには、ちゃんともう一枚並んでいました。騙されてんじゃないの>おれ。

とっくに音楽業界から身を引いたと思っていたマイクだが、スリーヴによると、過去40年以上音楽活動を続けているとある。最近はフロリダ在住とのこと。

さて、このアルバム、マイクとリック・ワージンというおじさん二人組で作ったアルバムのようで、プロデュースもマイク。
一曲目、軽快なロックン・ロールで幕を開け(笑)、思わず不安になる。歌うのはなんとマイク本人。元巨人軍ウォーレン・クロマティーのデビュー曲『ガール・ライク・ユー』もこんな曲調だったんじゃないか。よく覚えてはいないが。
つづく[2]、今度はメローな展開(笑)。わかりやすい。しかし、クロマティーとは違う微妙な何かを感じた。そして思ってしまった「結構、バッドフィンガーっぽいじゃん」。

[4]なんてアイヴィーズの頃のトムが書きそうな曲だし、[6]なんて『ノー・ダイス』に入っていても違和感なさそうである。[11]はピートへのオマージュだろうか。スライド・ギターをバックに、ややこぶしが回ってます。思えば、バッドフィンガー時代に残した彼の曲だって、数こそ少ないけど、決して駄曲ではないんだよね。他にソング・ライターだ3人もいたので忘れがちだが。(どっかのバンドとよく似てるね)

公平に見て、そんなに悪いアルバムではないと思います。少なくとも、他のメンバーのソロを買ってしまったような人が大きく失望することはないんじゃないかな。彼があと20センチ背が高ければ、もっと強く薦めるのだが。(うらわ)

Amazon.co.jp アソシエイト
AmazonBadfingerを検索
This Item may be ... Almost Out Of The Track



Move
"The Move"
Produced by Denny Cordell
& Tony Visconti ('68)
All Songs except 4,7&9 Written by Roy Wood
4 by Post
7 by Miller/Stevenson
9 by Hanley

1.Yellow Rainbow
2.Kilroy Was Here
3.Lemon Tree
4.Weekend
5.Walk Upon The Water
6.Flowers In The Rain
7.Hey Grandma
8.Useless Information
9.Zing Went The Strings Of My Heart
10.The Girl Outside
11.Fire Bridge
12Mist In A Monday Morning
13.Cherry Blossom Clinic

関連項目
The Fool "The Fool"

Roy Wood "Boulders"

ムーヴの68年のファースト。以前、「68年のアルバムに駄作はない」という文章を見た事があるけど、かなり同感。68年の作品というだけでアルバムを買っていた時期があった。実際ほとんどはずれがなかった。
なぜかは理由ははっきり分からないが、(単に趣味が合う?)いわゆる「サージェント・シンドローム」というやつが大きいのではないだろうか。
この年、どいつもこいつもサージェントとビートルズを追いかけた。結果、みんながミニ・ビートルズと化し、そこそこのクオリティを実現した。こんな仮説、どうでしょうか?

さて、ムーヴに話しを戻すと、この時のメンバーは、
ロイ・ウッド(ギター)、カール・ウェイン(ボーカル)、トレバー・バートン(ギター)、エース・ケフォード(ベース、ピアノ)、べヴ・べヴァン(ドラム)
の5人。トレバー・バートンは後にデニー・レーンらとBALLSというバンドを組んでいる。(聴いたことはないですが)

ロック界は奇人、変人の当然多い業界ですが、その中でもロイ・ウッドは大関か横綱級の人ではないでしょうか。ほとんどなに考えているか分からない。彼の発言、インタビューというのも見た記憶がない。誰かいい文献があったら教えてください。
しかし、判明している事もいくつかはある。まず一つ目は、あんな恐い顔して、ポップなものに相当こだわりがあるということだ。あと、ビートルズにもこだわりというか、コンプレックスがあるみたい。
[13]なんかはビートルズに対する意地というか、負けねえぞという気合を感じる。

それにしてもムーヴって味のあるバンドだ。まず、カール・ウェインのすっとぼけたボーカル。いいなあ。あとべヴ・ベヴァンのどかすかドラム。そしてなんといってもロイ・ウッドの分裂気味な音楽趣向性。

超ポップな[3]とか[6]もいいし、古臭ロックン・ロールの[4]とか[7]もかっこいい。そしてとにかく色々な音を塗りこめた、暑苦しい[1]とか[13]も独自。当時、ビート・サイケデリアと評されたそうだけど、なかなか言い得て妙。

あと、言い忘れていたけど、ジャケットのデザインはフール。(うらわ)

Amazon.co.jp アソシエイト
The Move
"The Move"
This Item may be ... Almost Out Of The Track


←BACK ABC順に戻る

ABC順に進む NEXT→


フロント・ページへアルバム・レビュー・インデックスへガラクタ箱入り口へ何らかの足跡(掲示板)ご意見・ご感想をください!