Album Review "L"
アルバム・レビュー"L"



Linda McCartney
"Wide Prarie"
Produced by Paul McCartney/Linda McCartney & Paul McCartney/Linda McCartney & Ian Maidman ('98)

1,2,4,8&9 Written by Linda McCartney
3&12 by Linda McCartney
/Paul McCartney/Carla Lane
5,6,13,15&16 by Linda McCartney
/Paul McCartney
7 by Ballard
10 by Linda McCartney/M.Bolton
11 by Leiber/Stoller
14 by Phillips/Echols

1.Wide Prairie
2.New Orleans
3.The White Coated Man
4.Loves Full Glory
5.I Got Up
6.The Light Comes From Within
7.Mister Sandman
8.Seaside Woman
9.Oriental Nightfish
10.Endless Days
11.Poison Ivy
12.Cow
13.B'Side To Seaside
14.Sugartime
15.Cook Of The House
16.Appaloosa

関連項目
Paul McCatney "Flaming Pie"

リンダのアルバム。ヨーコの作品でさえちょっと困ってしまうのに、リンダまでとは。

元々は追悼アルバムとして作られたわけではなくて、96年にリンダがファンからもらった、『シーサイド・ウーマン』[8]以外の作品は無いの?という手紙から、今までの作品をまとめたものを出そうという構想が生まれたそうだ。
その後、闘病中も作業が続いた。ポールによると「なにかポジッティブな事をする必要があった」とのこと。通院中の車の中で歌詞を書いた曲もあるという。リンダ亡き後行われたミキシングにはジェフ・エメリックが参加している。

72年に録音された[8]から、98年に録音された[5][6][16]まで幅広い年代から収録されている。多くはリンダの作詞作曲だが、[3][5][6][12][13][15][16]にはポールも名を連ねている。
はっきり言ってほとんどの作品は「よくこんなもの世に出すよなあ」というもの。やっぱりこの人は基本的に音痴なのである。

しかし、それは致し方ないことだ。悪いのは全てポールである。本人だって自分の音楽的才能は十分承知だったろうし、つらい目にも相当あったんではないでしょうか。
それでもこの夫婦の面白いところは、ポールもポールで嫌な顔をするカミさんを諭して、しつこくしつこく引っ張り出すし、リンダはリンダで最終的にはポールの意向に従って表舞台に出てくるところだ。

ジョン&ヨーコが「芸術的同胞」みたいな側面があるのに比べ、ポール&リンダの基本は「ポールはリンダが大好き!」であろう。実際、リンダのボーカルに足を引っ張られている作品もある。(『ラム』の何曲かとか) いくらポールだってマイナス面は気づいていたろう。
でも、雑誌でワースト・ボーカリストに選ばれようと、ウイングスで他のメンバーのいじめに合おうと、ポールはリンダを横に置きつづけたのである。そしてついにはこんなアルバムを堂々と出してしまったのである。
アーティストとしてはどうかと思うが、人間としては一本筋が通っている。ここら辺、人間ポール・マッカートーニーに興味があるかどうかで180度評価は変わると思う。

さて、作品の方だが、さっき書いたように、聴いている途中に瞳孔が開いてしまうものが多い。近所のおばちゃんのカラオケをヘッドホンで聴いたらこんな感じだろうか。

しかし、そんな中、リンダが旅立つ一月ほど前にポールと二人きりで録音された[16]だけが、本当に美しい。アパルーサとは馬のことなんだけど、最期のとき、ポールはリンダに「君は今アパルーサに揺られているんだよ」と語りかけたという。

ポールとリンダとも長い付き合いだなあと感じる人は、この一曲を聴くためだけにも、このアルバムを手に入れてもいいんでは。(うらわ)

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Wide Prarie
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This Item may be ... On Third Round



Liverpool
"Contiene Ademas Su 1er LP"
Produced by Tony Luz & Tony Reinoso ('91)
1 Written by Cason/Moon
2 by A.Elua/J.M.Izquierdo
3,7,11,13,15,19,22 & 24 Written by John Lennon/Paul McCartney
4 by N.Ordonez
5 by J,Lopez/J,Lopez Iturriaga
8,12 by J,Lopez
9 & 20 by Goffin/King
10 by J,Lopez Iturriaga
14 by John Turner/Mcdougal
16 by Schroeder/Tepper/Bennett
17 by Thomas/Biggs
18 by Murray
21 by Colacral/Fontaine/Lampert
/Cleveland
23 by Yellen/Ager

25 by Williams

1.Sera Mejor
2.Vas Detras De Ml
3.La Noche Anterior
4,Por Favor
5.No Hay Dinero
6.No Te Enamores De Ml
7.Quiero Ser Tu Plan
8.Solo Tu
9.Nunca La Cambieis
10.Duele Estar Sin Ti
11.Nada Hay
12.Chicas Guapas
13.Cumple
14.Olvida Ml Gatita
15.That Means A Lot
16.Glad All Over
17.Voy A Setarme Aqui A Llorar (Por Ti)
18. How Do You Do It
19.Catwalk
20.Tu Seras Ml Chica
21.Todo Se Mueve
22.This Boy
23.Ain't She Sweet
24.Hello Little Girl

少し前だが、友人のOくんに変なCDを貸してもらった。左に掲げたリバプールというバンドのものである。神保町で100円で売っていたのをゲットしたそうだ。
青い光沢のあるビートル風スーツ(笑)に身を包んでのライブ風景がジャケとして使われている。曲目を見てみると何曲かなじみのものあるが、ほとんど読めない。それもそのはず、このリバプール、スペインのバンドである。

さて、曲目を見た限り、[15][18][19][22][23][24]がビートルズがらみとすぐ分かるが、実はそれだけではないのであった。なんと彼らはビートルズが取り上げた曲(含、レノン=マッカートニー)に勝手にスペイン語歌詞を付け、題名もスペイン語に替えてしまっているのだった! ははは。
さらに、スペイン語化された題名は、意訳しちゃったせいか、英語とスペイン語が系統的に違うせいかは知らないが、ほとんど原題を想像することは不可能。たとえば、[3]は"Soldier Of Love"です。分からないでしょ? ゆえに曲目を見ながら聴いていると、思いもかけない曲が始まってずっこけることになり、とても楽しい。

[4]は"The Night Before"、[7]は"I Wana Be Your Man"、[9]は"Don't Ever Change"、[11]は"Ask Me Why"、[13]は"Birthday"、[14]は"Leave My Kitten Alone"、[17]は"I'm Gonna Sit Right Down And Cry (Over You)"[20]は"Like Dreamers Do"。

彼らのスペインでの位置づけはどうなのかは全く知らないが、どういう人達かは大体想像できる。恐らく学生時代からビートルズが好きでコピー・バンドをやるうちに、プロ(あるいはセミ・プロ?)になってしまった人達ではないでしょうか。日本における「キャバーン」や「リバプール」のような、その手人達が演奏するハコに出没しているとみた。

というのは、このアルバムのプロダクション、きわめてレアな感じで、スタジオ・ライブに近い。相当演奏を重ねているのでしょう。曲目もいかにもライブ向きだ。さらに[13]では途中ギター・ソロが"The End"の例の3人交代制ソロになだれ込んだりして、いかにも「スタジオ練してたときに思いつきました」的だ。客にもそれなりに受けそうなアイデアですね。

それにしても、なんか親近感感じる人達だな。どうやらこのCD、91年に出たものらしい。ということは"Live At The BBC"も"Anthology"もまだ出てないわけで、あきらかに"Sessions"をはじめとするブートレグや、一連のスター・クラブ音源を聴きながらコピーしたことが明白である。そんなことするのって日本人だけかと思っていたが、ちゃんとラテンな国にもいるんですね。(うらわ)

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