| ドノヴァン、変な名前。苗字なの?名前なの?という感じだ。
正解は名前。フルネームはドノヴァン・フィリップ・リーチといいます。ドノヴァンとビートルズとの関係はわりと深くて、いくつかの共演盤もある。
有名なところでは『愛こそすべて』へのコーラスの参加ですね。このアルバムはその参加から半年ほど経った68年にリリースされた作品。
洋の東西を問わず、芸能人というのは何故か新興宗教にはまりやすいようだが、ドノヴァンとビートルズはマハリシ仲間でもある。このアルバムのスリーブにも、しっかりマハリシと語るドノヴァンの写真が載っている。
マハリシといえば、インドのリシケシでビートルズが過ごしたときも、ドノヴァンは一緒だった。その時彼がビートルズにギターのスリー・フィンガー・ピッキングを教えたという。
ホワイト・アルバムにはスリー・フィンガー・ピッキングの曲が沢山あるのはそのせい。ドノヴァンがその場にいなかったら、ホワイトはあれ程アコースティックにならなかったかもしれない。
さて、このアルバムだが、別にビートルズがらみで買ったわけではない。レコード屋でたまたま流れていたのを聴いてすごく気に入ったのだ。なんか、ヴィヴィアン・スタンシャルとアイドル・レースの中間という風に聞こえた。店員に聞いてみたところ、ドノヴァンと教えられ、ちょっとびっくり。すごくポップだと思ったから。ジャケも気に入り、68年という発表年も気に入り、速攻買った。
でも、レコード屋で聴く音ってわりと当てにならないよね。でかい音でちょっとだけ聴くと、なんかすごくいい曲に思ってしまうことがある。ただし、このアルバムに関しては当たりだった。
元々は2枚組の作品で、[1]〜[10]が「エレクトリック・アルバム」(天国の愛につつまれて)、[11]〜[22]が「アコースティック・アルバム」(夢見る少女に)となっている。僕が好きなのは当然前半。
邦題は『ドノヴァンの贈り物/愛の花園』。各曲の邦題もどれもひどいですな。むしろ無いほうがすっきりするくらいだ。まあ、日本に限らず欧米でもこういうとらわれ方をされていたので、その後の低迷が訪れてしまったのかもしれない。
ジョンが67年にソロ・アルバムを出していたらこんな感じになったんでは。クールで、カラフルで、軽いユーモア。男前です。(うらわ) |