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Translation Factory
(just before explosion)
家内制翻訳工場(爆発寸前)


NEIL INNES's Recollecion
"Oh, You Railway Station, Oh, You Pullman Train..."
From CD"By Jingo... It's British Rubbish"
『バイ・ジンゴ…イッツ・ブリティッシュ・ラビッシュ』のライナーより

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NOTE : これは99年にリリースされたオムニバス盤『バイ・ジンゴ…イッツ・ブリティッシュ・ラビッシュ』に掲載されたニール・イニスによるライナーです。主に彼が少年時代に慣れ親しんだノヴェルティ・ソングについて語っております…、が、我ながら…、わけの分からん訳です。
追記:以下の訳文は発売元の
Hux Recordsさんから掲載の許可を頂いています。

「貴方は鉄道の駅、貴方はプルマン式の豪華車両…」

私が『パサデナ』の冒頭の詞を聴いたのは16か17才で、家が出たくてうずうずしていた頃だ。既にテンパランス・セヴンの織りなす、物憂げでメロディアスで上品なシンコペーションに魅了されていた。1961年当時、彼らはイギリス中に知られており、私は彼らの曲の全ての小節、すべての音符を諳んじていた。『ユー・アー・ドライヴィング・クレイジー』はヒットパレードで一位になったし、私なぞはノーウィッチでの彼らのライヴを観るために大枚払ったりしたものだ。

2年後、私はロンドンに住んでおり、毎週火曜の夜にはロイヤル・カレッジ・オブ・アートの食堂で、ボンゾ・ドッグ・ドゥーダ・バンドとリハーサルに励んでいた。我々は皆その頃までにアルバーツを聴いていたし、何人かはシェファーズ・ブッシュ・エンパイアで評判だった舞台『イギリスのゴミ屑の夕べ』(An Evening Of British Rubbish)を観ていた。

その頃ボンゾズは若く、しがないアート・スクールの生徒に過ぎなかったが(我々は自分たちを悦楽のための冷笑型エンジンと見なして喜んでいた)、アルバーツやテンプス(テンパランス・セヴン)は少し年長で、兵役を経験していた。我々と違って、彼らは実際に下士官に従い、大英帝国を支えた磨き作業訓練を行い、世界大戦に勝った経験があった。銃の分解清掃のやり方の話と同様、自分の寝床の作り方や、大量のシャツのアイロンのかけ方などの話を聞くのは、面白く、同時に恐ろしい。「動くものには敬礼しておけ、動かないものにはペンキを塗っておけ」、有名な言葉の通りだ。准将が特別視察を思い立った時に備え、キャンプの美観を整えるために石炭を白く塗っておけと命令された話まである。
私たちは若いせいで兵役を逃れたが、その頃みんな愚かにならざる得ない衝動にかられていたし、爆弾の恐怖と電報への怯え、配給の苦労などはしばし忘れ、今こそ頑張ろう、という感覚を共有していた。ブリリアントな超人気番組だったグーン・ショーはみんなにその方法を指し示し、面白おかしく且つ不遜にみんなの感覚を要約していた。

アングラな生活の頃のことはよく覚えている。胸まで来そうなブッカブカのタータン柄のミリタリー・ズボンをはき、良き時代にあったようなビクトリア朝風のフロック・コートに身を包み、30年代の「生意気チャッピー」風の平帽子をかぶっていた。私は、アルバーツのコンサート(と言っていいのかどうかは分からないが)に、数多いゲストの一人として参加べく、聖パンクラス市民ホールに向かっている途中だった。非常に控えめに言って、それは記念すべき夜でした。
ダドリー・ムーアがピアノを弾き、私はハッピーな気分で、フォノ・フィドルをギーギー鳴らした。この奇妙な楽器(楽器、と言えるかどうか分からないけど)は、たった一本の鉄製の弦が、ケツのネイルから細いフィンガーボードを通ってテッペンまで張ってある。テッペンにはほとんど飾りみたいなチューニング用のペグが、伝統的(と言えなくもない)な形のヴァイオリンのヘッドについている。
一本きりの弦はヴァイオリンのブリッジに似たもので持ち上げてあり、ヴァイオリンの弓で力一杯ひくことによってだけ音を出すことが出来た。その音は低く、細く、メランコリックなむせび泣きのようだとも言えるし、全くひどい金切り声みたいだとも言えた。繊細さなど有り得ようもなかった。弓で一撫ですると、風邪をひいた山羊のあげぎ声みたいな音が出た。
この仕掛け全体が、フィンガーボードの下部の振動板に付いた細長いラッパのせいで、恐ろしく強力になっていた。昔の蓄音機と同じ仕組みである。ことほど左様に、フォノ・フィドルおよび「ラッパ」は、その品質保証済みな構造故に、他の楽器が思いっきり大きな音を出しているときでさえ、その音の結晶を注目されざるを得なかった。
私がこの話をしているのは、その晩の私の(音楽的)貢献を讃えるためではなく、そのイヴェントの音楽の雰囲気を知ってもらいたくてだ。例えば、ドゥージー・グレイはスコットランドのスカートと下げ袋を優美に身にまとい、バグパイプを吹きながらスポット・ライトのなか行進し、一方、彼の兄弟のトニーはゆっくりと大きな円柱状の垂れ幕を振り回した。そこには美しきスコットランドの山河が描かれていた。その作者はウィリアム・マクゴネガルが詩で表現した風景を描いているに過ぎなかったが、幻惑的な動きは、ステージ上にいる私から見ても異様であった。
ブルース・レイシー「教授」は「大砲」から「発射」された。さんざんフラフラし、虚勢を張ったあと、この向こう見ずはこれから明らかに起きるであろうことをジェスチャーで示した。この時彼は身を守るものは飛行ヘルメットにタイツしかつけておらず、結局、車輪付きソレの中にエッチラ潜り込んだ。ファンファーレが鳴り、ドラムが入ると、すごい爆発とともにブルース・レイシー教授は彼そっくりの等身大の人形を放り出した。そしてすぐに、『スリル』の演奏が始まった。それに続くのは大きな拍手と笑い。

テンパランス・セヴンがそのミュージシャンシップと、もっと大事な部分で言えば(少なくともステージ上での)節度で名声を得たとすると、アルバーツはそのアナーキーさと破壊的行為で有名だった。ボンゾズは厚顔無恥にもその両方から影響を受けた。「テンプス」みたいに演奏をしたいと心から願ったし、そしてアルバーツみたいにウロウロしたいとも思っていた。しかし我々は、いい加減なシュールレアリスム・ダダイズム・実存主義・海岸に浮かぶゴミ・誤解されたデューク・エリントンなど、崇高且つあほらしいモノから湧いて出てきただった。

我々は楽しみを共有したくて、「ノヴェルティ・フォックス・トロット」とレーベル下方に印刷された、古い78回転盤を探して、ポートベロ通りやデプトフォード・マーケットを探し回ったものだ。なんと楽しかったことか。旧貨で6ペンス程の、傷ついてないレコードを見つけたときには矢も楯もたまらず買って帰ったものだ。そして、お互いを知り尽くした恋人達のように、蓄音機に一直線、どんどんハンドルを回し、欲望を胸に慎重にに新しい針を落とし、手は震えんばかり、レコードがパチパチ言い出すまでは、息も殺さんばかりだった。
初めて『オン・ハー・ドアステップ・ラスト・ナイト』や『アイム・ゴーイング・トゥ・ブリング・ア・ウォータメロン・トゥ・マイ・ガール・トゥナイト』みたいな歌を聴いたときのスリルを、私は書き記すことが出来ない。しかし、ウブな者でも察せざるを得ないタイトルではあるね。
思うに、今の若者が「スインギング・シックスティーズ」に注目するのと同じように、我々は(涙ながらに)「狂騒の20年代」の楽しい出来事を振り返るのだ。現代の狂騒の20歳代の人達がこの雑多なCDコレクションを聴いてもらいたいと切に願う。これは不屈の男、ダニー・バーバー(訳者注:ボンゾズのボックス・セット、イニスの『リサイクルド・ビニール・ブルース』の編者でもある)が愛と専門知識を注いで編んだものである。おそらく、若い人達にもニアリと笑ってもらえるだろうと思う。同世代の人に「コトに及んでいるのなら、何も言わずニッカリ笑え!」と書かれた紙を手渡されたときのように。

ニール・イニス 1999年 1月

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The Alberts,The Bonzo Dog Doo-Dah Band, The Temperance Seven, Spike Milligan and Peter Sellers

"By Jingo... It's British Rubbish"


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1.Morse Code Melody : The Alberts
2.Sahara : The Temperance Seven
3.Ali Baba's Camel : The Bonzos
4.Everybody Loves My : The Temperance Seven
5.On Her Doorstep Last Night : The Bonzos
6.Hard Hearted Hannah : The Temperance Seven
7.Sleepy Valley : The Alberts
8.Jazz, Delicious Hot, Disgusting Cold : The Bonzos
9.Vo-Do-Do-Do-De-O-Blues : The Temperance Seven
10.I'm Going To Bring A Watermelon To My Girl Tonight : The Bonzos
11.You Gotta Go Oow : Spike Milligan & The Massed Alberts
12/You're Driving Me Crazy : The Temperance Seven
13.Dr. Jazz : The Bonzos
14.Pasadena : The Temperance Seven
15.By A Waterfall : The Bonzos
16.Kaiser Drag : The Temperance Seven
17.My Brother Makes The Noises For The Talkies : The Bonzos
18.Ukelele Lady : Peter Sellers & The Temperance Seven
19.Blaze Away : The Alberts
20.Runnin' Wild : The Temperance Seven
21.Jollity Farm : The Bonzos
22.Thanks For The Melody : The Temperance Seven
23.Laughing Blues : The Bonzos
24.TCP (That Certain Party) : The Temperance Seven
25.Hunting Tigers Out In Indiah : The Bonzos
26.Goodbye Dolly Gray : The Alberts


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