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Music Handicraft Room
音楽工作の部屋

発売30周年記念!!

GEORGE HARRISON
"All Things Must Pass"

のLP再現・紙箱入りCDを作ろう!!

- 前 編 -


NOTE :

(この文章は2000年4月に書かれたものです)

3月の終わり頃でしょうか。東芝EMIの「ニュー・リリース」のページを見て心底驚きました。ポールの紙ジャケ再発盤と並んで、「ジョージ・ハリスン『オール・シングス・マスト・パス』」とある。こ、こ、これは「レコスケ君」でもネタに取り上げられていた発売30周年記念の特別盤?!! ポールの再発物とレコード番号も近く、当然紙ジャケ再発か!?と一人盛り上がってしまいました。3枚組になるのは無理にしても、小さな紙箱入りの『オール・シングス…』は想像するだに可愛く、どきどきしてしまいました。ポールの紙ジャケ物はひとつも買っていない私ですが、ジョージは絶対買うぞー、と指折り数えて。

ところが…、発売日の4/26に店頭に並んでいたのは、普通のプラスティック・ケースに入った普通のCDでした。このところ廃盤状態が続いてたようで、めでたいと言えばめでたいのですが…。

がっかりだなあ、と凹んでいた時、あるアイディアを思いつきました。東芝EMIが出してくれないのなら自分で作ってしまおうか、30周年記念・LP再現の紙箱入りCD。
しかし、私の指の不器用さにを考えると心許ない。そういうときは…、彼に頼むしかない。そうです、田中さんです。

田中さんを知らない人たちに紹介しておくと、彼はなかなかその気になってくれないのですが、一度その手の物を作り出すと、異様な執着心をもって作り上げます。「何もそこまで」というとこまでこだわる。大して器用でもないと思うのですが、短期的な集中力はすごいんじゃないでしょうか。

また、当初「紙箱入りCD化パッチ」としてネット上で設計図等を配布することも考えましたが、著作権を考慮しやめておくことにしました。
代わりといっては何ですが、作り方を田中さんに詳しく書いてもらいました。参考にして皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。(普通挑戦しないか…)

あと、もし作ったとしても「限定盤だよ〜」とか称して他人に売ったりしないように(笑)。著作権等はあくまでアーティスト・レコード会社等に帰属するわけで、これは個人が個人的に楽しむ、非常に個人的なものだとご理解ください。

それでは田中さんにバトン・タッチします。(うらわ)


こんにちは。工作大好きな、田中お兄さんだよ。ほとんど人は初めましてでしょうがね!
今回うらわさんから「『オール・シングス・マスト・パス』のLPを再現したCD箱を作ってくれっ」って気合いの入った依頼を受けたので作ってみることにしました。

以前、「うらわさんと田中さんは同一人物なんではないですか?」というメールが来たそうですが、失礼です。なぜならうらわさんは相当不器用な人だからです。どのくらい不器用かというと、ゴミ箱のゴミをゴミ袋に移すのもままならないくらい不器用です。一緒にしないでくださいねっ。

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#1 外箱を作ってしまおう

これが浜田麻里さんの『シンシアティ』ダヨ!! 表も中側も基本的には赤い箱。でも、全部上から紙貼っちゃうから関係ないのさ!!
あと、写真はインターネット用の動画を撮るカメラを使ってうらわさんがとった物なので、とっても寝ぼけた絵だね。

さてまず、『オール・シングス・マスト・パス』の外箱の制作ですが、大体以下の物を使ったヨ!

・LP、CDの『オール・シングス…』東芝EMI謹製(ちゃんと買ってヨ!)
・CDサイズのちょうど良い箱
・色紙各種(ある程度厚みと大きさがある物ダヨ!)
・のり(スプレー状の物がイイヨ!)
・カッターとハサミ
・スキャナとプリンタ

まず肝心の箱から調達しなければなりません。紙を切り張りして箱を作ることも可能といえば可能ですが、強度的には素人には無理だと思イマス。だから、適当な箱入りCDを使い回しするのが一番楽ダヨ! 具体的には浜田麻里『シンシアティ』を使いました。別に浜田麻里じゃなくてもいいけどねっ。たまたま中古屋で100円で売ってたから買ってきたヨ。中身は聞いてない。ガ〜ン。今度聞くから許してね>浜田様。

外側は裏も表も真っ黒け。内側は真っ白け。

サテサテそれでは、『シンシアティ』を買ってきた紙で覆ってしまいましょう。ところで『オール・シングス…』のベースの色ってクロだと思っていたけど、よく見ると深いカーキ色なんだよネ。知ってた? なかなかこれに近い色を探すのはタイヘンかも。田中のお兄さんは画材やさんにLP持っていって「この色くださいっ!!」って店員さんに探してもらったヨ。

中側も覆ってしまいましょう。左半分は後からオレンジの紙を貼る予定だけど、「左半分にオレンジ貼る」「右半分に白を貼る」なんてやったら、継ぎ目が汚くなることが見え見えだよね。だからまず内側一面に白を貼ったヨ! こういうのがきれいに仕上げるコツかもね!

あと、貼るとき、ヤマトのりやスティックのりを使うと、デロデロフニャフニャになってしまうから、スプレーのりを使うときれいにいくよ! それもやり直しの効く「はがせるタイプ」がおすすめ! でも換気をよくしてやってね! ヘンなものが見えちゃ困るからね! 田中のお兄さんの場合、小さなジョージ・ハリスンの大名行列が机の上を通り過ぎていったので、あわてて換気扇を回したよ。危ないところだったね! でも行列の馬は全部首が3本でとっても可愛かったよ!

まだまだ作業は始まったばかり。だけど、きれいに仕上がるかどうかはほとんどこの段階までで決まってしまうかも! 丁寧にやろうね! 適当でもいいけどね! どっちでも好きな方にしてね!

左側にクレジットを貼ったヨ。寝ぼけた写真でわかりにくいけど、ビビっちゃうほど本物っぽいヨ!
今度は内側左側にオレンジ色の紙を貼りましょう。もちろん本物と同じくクレジットをプリンタで印刷しておいたヨ。フォントはありがちなArialとTimes New Roman。ワープロソフトがあれば楽勝だね! CD3枚組にする予定だから(このことは後で触れるね!)、オリジナルでは「SIDE 1」〜「SIDE 6」となっているところを、「DISC 1」〜「DISC 3」に変更したよ。あと、LPでは縦一列で全体を印刷してるけど、CDサイズだから3列に分けて印刷。こういう細かな変更が妙にソレっぽさを醸し出したよ! 不思議だね!
文字サイズは本物よりやや小さいくらいにしておいたよ。あんまり小さくちゃ読めないものね! 全体的に言えるのは、いくら「LPを再現する」とはいっても、そのまんま小さくすればいいと言うものでもないということ。LPのデザインを生かしつつ、ちゃんと実用に耐えるように、細かく変更していくとより可愛らしくなるんだよ!

左側が制作に当たってお手本にしたLP「EAS-67207-9」。右が今回作っているものだよ! 可愛いでしょ! っていうかこの写真じゃ普通のCDとの違いがよく分からなくて駄目だと思った。ヘボだと思った。

次にもうジャケット部分をはっつけちゃったよ! ここはどうするか少し迷ったんだ! というのは、LPのジャケは明らかに白と黒の「モノトーン」なのに比べて、現在まで発売されているCDのジャケは「茶色っぽい」よね。どっちがいいかなあ? 「モノトーン」にするのがこの企画からすると筋なんだけど、思いっきりCDジャケの「茶色バージョン」を採用しちゃった! だってこっちの方がきれいなんだもの! 許してください! 分かってくださいよ! だってオリジナルの方は暗くてやなんだよ! それに東芝EMIから本当に「LP再現・紙箱入りCD」が出てたとしたら、きっと茶色かったと思うよ!

というわけでコンビニのカラー・コピーでとってきたジャケ写をスプレーのりでピロッと貼っちゃったよ〜。貼り終わると、既にこの時点で、「んむむむぅ、こ、これは箱入りのオール・シングス・マスト・パス!! こ、こんなものがリリースされいたのか?!! 何でこんな品物が俺の机の上に!!? 誰だこんな貴重っぽいもの置いていったのは??? パクッちゃうぞ!誰も見てないから」と、自分で作ったのも忘れてしまう程の出来です。っていうかうそです。っていうかそれは大げさにしてもかなり良さげなのでした〜。

だが、その気になるのは早いですバイ!!! まだまだやらねばならぬコトがありまくるのでありました。ページ重くなっちゃうから次のページに続く!!!


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